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空洞の空っぽの何もない


転ぶと軽く響く音がした
わたしの中で音がはね返って
あちらこちらを跳んでまわった
空洞のからっぽの何にもない
光って見えたものを蓄えただけ
反射しただけだったのかもしれない
気づいたら無くなっていたから

お腹は空いていない
ただ心臓のまわりの風通しがよくて
中心がひやりと凍える
わたしは体が硬いから
そんなところまで手は届かない

多分誰かなら届くのだろうけど
あいにく部屋から出ようと思わなかった
真夏でも独りの部屋は涼しくて
真夏でもわたしの中は冷たくて
気づいたら心地よくなっていたから

ノイズがわたしを外に出そうと
波のように押し返してくる
味方だと思っていたのに

無音になったこの部屋には
わたし以外何もない
わたしの中には冷たく動く心臓だけ

空洞の空っぽの何もない
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